先日cottaがスポンサーをつとめるマカロンコンクールが開催されました。
マカロンコンクールとはは、アマチュア(一般人)がマカロンの腕を競い合う本格的なフランスの大会です。
2010年からフランス各地で開催されはじめ、地区予選を勝ち抜いてきた候補者から、優勝者を決定するグランド大会には、ピエール・エルメ氏も参加するなど、コンクールの権威が年々認知されてきている今話題の大会です。
6年目を迎える本年は、いよいよ日本でもマカロンコンクールの予選を行うことになりました。
つまり優勝者はフランス本国のグランド大会への出場権が付与されます。(渡航費も協会負担となります。)
事前に書類審査が行われ、数多くのエントリーから審査を通過した精鋭たち19名が、会場に集結していよいよ優勝者が決まります。
審査方法は、それぞれ20個のマカロンを作ってお持ちより頂き、その外観と味を、審査員である著名なシェフたちが評価していくというものです。審査員のシェフたちはこちらをご覧くださいませ。
出場者の皆様は、14時までにマカロンを会場にお持ち込み頂き、陳列の後、表彰式のある16時まで会場を離れて頂きます。このようにご自身で陳列して頂きます。
結果が出るまで、シェフをお顔を合わせてお話ししたり、プレゼンする機会はなく、あくまでマカロンのみの勝負となります。
まずは最終審査に残った19名の方々の作品をエントリー順にご紹介します。
[エントリーナンバー1] パッションフルーツのマカロン
[エントリーナンバー2]ラズベリーインピスタチオ
[エントリーナンバー3]ガトーバスク風マカロン
[エントリーナンバー4]ほうじ茶 柚子
[エントリーナンバー5]日本酒 sparkling
[エントリーナンバー6]レモンティ
[エントリーナンバー7]ティエラ
[エントリーナンバー8]和かろん de きな粉
[エントリーナンバー10]カボス
[エントリーナンバー11]マカロン カカオエット
[エントリーナンバー12]マカロン メルバ
[エントリーナンバー13]妻の誘惑
[エントリーナンバー14]水面の結晶~夕暮れ時~
[エントリーナンバー15]初秋
[エントリーナンバー16]ノワゼット バナーヌ
[エントリーナンバー17]蜜と林檎
[エントリーナンバー18]フォルマッジョ
[エントリーナンバー19]ノエル
[エントリーナンバー20]ローズライチ フランボワーズ
まずは、第一次審査です。この19品のマカロンから8品を選んでいきます。
シェフたちも真剣に試食と審査を進めます。
「これは美味しい」
「これは新しいね!」
などなど声が飛び交っていました。
レベルの高いマカロンの数々に、
「これは審査が難しいね・・・」と声を漏らすシェフたちばかり。
厳正な審査の中、上位8作品が選ばれました。
さて、ここからです。
もう一度フラットな感覚で、再度8作品から上位3作品を選んでいきます。
シェフたちは、何度も何度も確かめるようにマカロンを口に運びます。
そして、2時間もの時間をかけて、やっと入賞作品が決まりました。
16時になり、出場者の皆様が会場にお戻りになり、
いよいよ表彰式のはじまりです。
まずは、代表小林眞澄さんからのご挨拶から始まります。
続いてまずは3位の発表です。
3位に入賞したのはこちら。
[エントリーナンバー15]
幸田聖子さんの作品「初秋」です。
塩キャラメル風味のバタークリームをふんだんに使ったマカロンです。
特に菅又シェフが大絶賛。グラニュー糖の使い方がとても高評価を得ていました。
続いて2位の発表です。
[エントリーナンバー4]
木内文恵さんの作品「ほうじ茶 柚子」です。
審査員を悩ませ、1位との接戦を演じました。ゆずの酸味と、ほうじ茶の渋さがバランスがよく、世界でも戦える作品だと評されていました。
木内さんはcottaが主宰するプロの講習会の常連参加者様。いつも一番前で熱心に講習会を受けていらっしゃいますが、今回は菅又シェフの講習会で習ったマカロンの技術が、とても力になったとおっしゃっていました。
さぁ、いよいよ優勝者の発表です!
とドキドキしていたところ、なんと甲乙つけがたく、急遽「審査員特別賞」が設けられたとのこと。
その賞に選ばれたのがこちら
[エントリーナンバー19]
隈部美千代さんの作品「ノエル」です。
これから訪れるクリスマスを意識したスペキュロス味のマカロンです。スパイスが効いたコーヒー風味のガナッシュと、ヌガティーヌのカリカリ感も楽しい絶品のマカロンでした。
さて、今度こそ優勝者の発表です。
フランス行きの切符を手に入れた作品は、
[エントリーナンバー11]
早戸由紀さんの作品「マカロン カカオエット」です!
ピーナツの塩気があとを引くと審査員全員を唸らせた作品でした。
ご本人に後からきくと、コンビニで買った塩バターピーナツから作った、ピーナツペーストがこの作品の肝にだったそうです。
表彰式の最後は、各シェフからの講評会も行われました!
「初のコンクールではございましたが、
非常に高レベルの戦いでした!家庭用の機材を使ってここまでできるのは、僕らプロでも難しいです。みなさんの完成度に頭が下がります!」ととのこと。
私も全ての作品を頂きましたが、どれ1つとも同じものがなく、どれも個性的で、魅了的なものばかりでした。
表彰式の後は、出場者の皆様とシェフたちによる懇親会が行われました。シェフ一人一人から、ご自身の出品マカロンに対する評価やアドバイスをもらえて、皆様とても貴重な機会になったようです。
さて、本大会は来年も開催される予定です。ぜひ皆さまのご参加をお待ちしております!