パティスリー情報

東横線沿線はお菓子屋パラダイス~ぶらりケーキ屋はしごの旅後編~

前回(美味しいケーキを求めて~ぶらりケーキ屋ハシゴの旅前編~)の続きです。

今にも泣き出しそうな空の下、購入した焼き菓子を抱え、尾山台の駅に向かってトボトボと歩いて行きます。

この後予定があったcottaスタッフは、代官山に向かうべく自由が丘で乗り換えました。

東急東横線。乗換案内を見ながら確認します。代官山までには都立大学、学芸大学、祐天寺・・・。

その時、私の脳裏にふと引っかかるものがありました。
あれ、このあたり・・・確かお菓子屋さんがいっぱいあるエリアじゃ・・・?

そうですね。東横線沿線といえば、住宅街の中に人気のお菓子屋さんがひしめくパティスリー激戦区です。
「プロの仕事」にもご登場いただいた菅又シェフが在籍していた「ドゥーパティスリーカフェ」があったのもこのあたりです。

いつかめぐりたい、と思っていた機会が、今訪れた!とcottaスタッフは思い込みました。
生ケーキが食べられなかったことが、かなり悔しかったのでしょうね・・・。こうなったら仕方がありません。さっき乗ったばかりの電車を飛び降り、ケーキ屋はしごの旅が始まってしまいました。。

まず始めに立ち寄ったのが「アディクト オ シュクル(Addict au Sucre)」。
都立大学駅を出て目黒通りを渡り、住宅街に少し入ったところにあるパティスリーです。

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コンクリート打ちっぱなしのおしゃれな外観。外のテラスと、店内にも4席イートインスペースがありました。

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フランスの商店によくある営業時間の看板です。

こちらのお店、まだオープンして1年ちょっとの新しいお店で、「アテスウェイ」「ラデュレ」「ヴィロン」などで修行を積んだ女性シェフが切り盛りしています。
焼き菓子などを見ると「ヴィロン」のクラシックさを感じ、ケーキを見ると材料の組み合わせや色合いが「ラデュレ」を思わせます。

やっと生ケーキにありつける!わくわくしながら、イートインスペース、間接照明の下でいただいたのは2つ。

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手前が「タルトシトロン シトロンヴェール」、奥が「パリブレスト ノワゼットオランジュ」。一緒にコーヒーをいただきました。
タルトの方は、レモンクリームの中にシトロンヴェール、つまりライムの皮をすりおろしたものが入っていて、非常に爽やか!すっぱいもの好きの方には本当におすすめです。
円形になっていないパリブレストは、クッキー生地を乗せて焼いたシュー生地の中にヘーゼルナッツのクリームが入っていて、その中にオレンジコンフィが隠れているのですが、味のバランスが抜群です!オレンジコンフィの苦味がいい味出してます。

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静かな住宅街に佇む、とびきりおしゃれでおいしいパティスリーです。

■店舗情報
アディクト オ シュクル(Addict au Sucre)
HP:http://sweetsguide.jp/sweetsguide/detail/index/id/41740/
住所:東京都目黒区八雲1-10-6
TEL:03-6421-1049
定休日:火曜日(水曜不定休)
営業時間:10:00~19:00

次に向かったのは、「パティスリー ジュン・ウジタ」。駅まで戻り、目黒通りに平行に住宅地の中を進みます。途中ついに雨が降ってきてしまい、コンビニで傘を買い、時折突風が吹き付ける中サレジオ教会前まできてみると・・・

なんと夏季休業でした(泣)
今日はつくづくついてないなあと思いながら、ここからならあそこが近い!と気を取り直して向かったのは、

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「リュードパッシー」です。
オープンして10年ほど、芸能人の方もテレビで紹介されたりしている、人気のパティスリーですよね。こんな有名店なのに今回初めて伺いました・・・。

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ランチもとってもおいしそうです。モーニングから営業されているんですね。

店内入ると色んな種類のケーキが並ぶショーケースがあり、左手奥が広々としたイートインスペースになっています。お子様連れのマダムがちらほら。
こちらでもケーキを2ついただきました。

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手前が「キャラメルサレ」、奥が「ヴェリーヌ ペッシュメルバ」。紅茶といただきました。
こちらに来たら絶対に食べたい「キャラメルサレ」、初めていただきましたが、やはり評判通りでした。
決して軽くはないパンドジェンヌ生地に、濃厚なキャラメルクリームが何層にも重なって、一見重たそうに見えるのですが、口に入れてみると見た目の印象とまったく逆で、ゲランドの塩の塩味とキャラメルの苦味がぴったり重なって「これしかない」という味を作り出しています。重たいどころかいくらでも食べられそうな味なんです。
「ヴェリーヌ ペッシュメルバ」は、桃の季節ということでいただきました。フレッシュな桃にジェノワーズ、生クリーム、桃のババロアというシンプルな構成ながら、今が旬である桃の良さを引き出していて、これまたとってもおいしい。

目黒マダムが足繁く通う理由がよーくわかってしまいました。

■店舗情報
リュードパッシー(pâtisserie RUE DE PASSY)
HP:http://r-passy.blogspot.jp/
住所:東京都目黒区鷹番3-17-6
TEL:03-5723-6307
定休日:水曜日
営業時間:8:00~10:00はモーニング営業。
10:00~19:30は通常営業。

ほどよくお腹もいっぱいになってきたところですが、「ジュンウジタ」にフラレた(笑)悔しさを晴らすべく、もう一軒、行ってきました。
都立大学で降りたはずがいつの間にか学芸大学まできていたので、駅前の商店街をしばらく行ったところにある「アトリエ ドゥ コマヤマ」へ。

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外観はまっしろで、こじんまりとしたパティスリーです。昨年9月にオープンしたばかりだそう。最近雑誌で何度かお目にかかって、これは行ってみなければと思っていたところでした。
こちらではイートインがなかったので、ケーキを2種類テイクアウトしてやっと帰路につきました。

家に帰ってさっそくいただきました。食べ過ぎですが今日食べないわけにはいきません。

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まず一つ目は「オペラ」。今日はそういえばチョコレート系のケーキを食べてないな、と思い、購入しました。
写真の腕がイマイチなせいでわかりづらいかもしれませんが、きれいなグラサージュに一目ぼれしまして・・・。味の方は非常にクラシック、しっかりシロップを染みこませたビスキュイジョコンドにバタークリームとガナッシュもしっかりしたお味で、どストライクでした。これこれ。これですよ。

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そしてこれが「マルジョレーヌ」!なかなか売っていないので買っちゃいました。
そもそもウン年前に製菓学校に通っていた時に、実習で作って以来の邂逅でした。
先日最終回を迎えた朝ドラ「まれ」にも出てきましたね(おうちアレンジレシピをこちらからご紹介しています!)
フランスはリヨン郊外ヴィエンヌにある星付きレストラン「ピラミッド」のスペシャリテだったこのケーキは、レストランのオーナーでもあった「フランス料理の神様」フェルナン・ポワンによって考案されました。料理人ならではの視点で作られたこのケーキは、すばらしいアイデアの手法で満ちています。
メレンゲを使ったシュクセのような生地に、バターを加えたコクのある2種類のクリームとガナッシュをはさみます。クリームはしっかりした味わいですがふんわりとした口当たりで、柔らかい独特の食感をした生地とよく合います。懐かしい味に都立大学で出会いました。

■店舗情報
アトリエ ドゥ コマヤマ (Atelier de Komayama)
HP:http://atelierdekomayama.com/wordpress/
住所:東京都目黒区鷹番2-4-11 1F
TEL:03-5724-3695
定休日:水曜日
営業時間:11:00~18:30

いやー、食べた食べた。どれも本当においしかった。ごちそうさまでした。

東横線沿線、今回伺ったところはどこも素敵なパティスリーでした!このあたりはまだまだ他にもたくさんお店がありますね。
3軒回ってお腹も気分もとりあえず今は落ち着いたところですが、
次は「オーボンヴュータン」と「ジュンウジタ」のリベンジに、行ってきたいと思います。
こうしてケーキ屋はしごの旅はこれからも、いつまでも、続いていくのでした・・・。

おしまい。

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